― 書籍『仕事をしながら母になる』を読んで ―
最近、あるYouTube動画で著者の内田さんが紹介されていたことがきっかけで、一冊の本に出会いました。タイトルは『仕事をしながら母になる』。もう一人は感染症疫学者の塩田さん。アメリカで研究者として活躍されている二人の女性が共著した作品です。お二人とも、仕事だけでなく子育ても日々の暮らしも両立されている“お母さん”です。
タイトルを見た瞬間に、「これは現代の女性にぴったりだ」と直感しすぐに購入しました。実際に読んでみると、まさに私たち母のために書かれたような本でした。
「頑張りすぎる日本人女性」へのエール
この本で繰り返し語られているのは、「日本人の女性は、無意識に頑張りすぎてしまっている」というメッセージです。
家事に育児に仕事。それらを同時にこなしながら、私たちはいつも「もっと頑張らなきゃ」「まだ足りない」と思ってしまいがちです。そして、少しでもうまくいかないことがあれば、「母親の責任」と自分を責めてしまう…。周りからもそんな目で見られてしまう。これは私自身にも深く当てはまり、読みながら思わず何度も頷いていました。自己評価なんて上がるはずがありません。
でもこの本の中で描かれる二人の著者もまた、私たちと同じように悩み、葛藤しているということに、驚きと同時に安心を覚えました。育児にも悪戦苦闘されています。
第一線で活躍しているようなすばらしい女性たちも、”完璧な母や完璧な働く女性”であるわけではない。だからこそ、私たちももっと自分に優しくなっていいんだ、と肩の力がすっと抜けました。
海外から見た「日本」の姿
また、本書にはアメリカで生活しているからこそ気づく、日本の良さと課題についても触れられています。文化や価値観の違いが浮き彫りになる場面も多く、「当たり前」だと思っていたことを見直すきっかけにもなりました。
とても印象的だった部分は日本のお弁当はすごい!という事。まさに芸術らしいですよ。
そして面白かったのが、日本のファッション誌で「子どものお迎えファッション」なるものが特集されていた事。著者はそれに驚かれていました。そういえばそんな記事見たことあるかも。アメリカのお母さんは驚かれていたようです。
よく考えれば面白いですね。子どもの着替えや朝ごはんなど忙しい朝に”お迎えファッション”なんて、そんな事しなくていいよって思います笑
最後に「忙しい母にこそ、読んでほしい」
この本を読み終えたとき、「私、すごく頑張ってるよね」と心から思えました。
日々、評価されることもないまま走り続けているお母さんたちにこそ、手に取ってほしい一冊です。
「頑張らなきゃ」をちょっとお休みして、自分の頑張りを認めてあげる時間をくれる本です。
お迎えファッションがあるように、みんな涼しい顔していますが、実は必死なんです。
頑張りすぎて体調が悪くても栄養ドリンクでごまかしてしまう事もあります。
もっと省略していい事ってたくさんあるはず。だらーっとジャージで過ごしたっていいし、たまには家事の代行を頼んだって構わないのです。それはさぼっている訳ではなくて賢い選択をしているだけです。
『仕事をしながら母になる』本当におすすめの書籍です。
私は実際に自分が読んで、これはおすすめというものだけ紹介しています。
そして”読みやすさ”も重視しています。
心にふれた一冊や一本が、誰かの明日を少しだけ軽くしますように。
また静かな時間の中で、お会いしましょう。
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